Whale - Hobo Humpin Slobo Babe

もう20年以上前なのね…。
そういえば今日観たジャッキー・ブラウンも1997年の作品で、え、20年も前なの?と驚いた。

We Care

We Care

初めて聴いたときは衝撃的だったなー。

Buck-Tickのアマゾンレビュー欄がまるでボジョレーヌーボー評な件について


話は少し変わるけど、だいたい2年に一度発売されるB-Tのアルバム、リリースされる度にアマゾンのレビューをチェックしているが、レビュー欄がまるでボジョレーヌーボー評みたいで面白い。


まずは今回の『アトム 未来派 No.9』

  • ここ最近のアルバムの中でも一番の快作
  • 久々の傑作です。今までもいろんなタイプの作品をこのアーティストは作り続けてきましたが、その中でも久々といえる出来です。

    

『或いはアナーキー』(2014年)

   
 
『夢見る宇宙』(2012年)

  • 25周年にぶつけてきた大問題作?!
  • アニヴァーサリーでも守りに入る気のない意欲作

    
 
『RAZZLE DAZZLE』(2010年)

  • 近年最高傑作


 
『mement mori』(2009年)

  • 18年ぶりに出会えた“代表作”

    

『天使のリボルバー』(2007年)

  • まさに20年分の深み、旨みが濃縮されたかのような作品。
  • 言葉では『語る術が無い』作品とはこのことだ。


まあ長く続けているアーティストのレビュー欄なんて、みんなこういう感じなんでしょうね。

『アトム 未来派 No.9』 Buck-Tick

2年前発売の前アルバムを購入した矢先ではあるが(というかこれの発売前に慌てて前作を購入したわけだが)、今回は発売日とほぼ同時に新作を購入。
    
今回は「ちょっと難解な作品」といえるのではないか。それだけに初めて聴いたときは同じ曲ばかり聴かされている印象を受け、アルバム全体を把握するまで少し時間を要した。
ここ最近の3作品(RAZZLE DAZZLE、夢見る宇宙、或いはアナーキー)で見られたポップさを意識的に排除し、より洗練・硬質化された曲が並ぶ。ポップな曲はシングルカットされた #13 NEW WORLDぐらい。あと、スパニュッシュ調というかラテン調というか、そういったメロディラインが多用されているのも今作の特色。
    
全体的に、凄い、凄いよ!!と絶賛するには至らないが、やはり前作より更に洗練された感はあるし、櫻井さんの妖艶なボーカルも健在で、まあいいんじゃないでしょうか。
   
お気に入りは、今井節の新境地と櫻井さんの妖艶ボイスが絶妙に絡み、ある種の神聖さすら漂う名曲 #1 「cum uh sol nu - フラスコの別種」、イントロからの出だしがメチャクチャカッコいい(そしてもちろんサビも最高にカッコいい) #3 「DEVIL'S WING」、今井版「真っ赤な太陽」(笑)の #8 「THE SEASIDE STORY」、久々の今井ボーカルで始まるアップビートチューン #9 「FUTURE SONG -未来が通る-」 など。
     

「ストーナー」 ジョン・ウィリアムズ、東江一紀 訳

ストーナー

ストーナー

ウィリアム・ストーナーは、一九一〇年、十九歳でミズーリ大学に入学した。その八年後、第一次世界大戦の末期に博士号を授かり、母校の専任講師の職について、一九五六年に死ぬまで教壇に立ち続けた。

この文で始まるとおり、これは主人公ウィリアム・ストーナーの半生を描いた小説である。正直これは読み進めるのが大変かな、と思って読み始めたが、徹夜してしまう勢いであっという間に読了。

人生観を変える、とまでは言わないが、自分の人生を見つめなおすきっかけになるような、そんな作品だった。
     

「或いはアナーキー」 BUCK-TICK


2年前のアルバムを、今頃購入して聴いた。
アルバムジャケットの類似性から見ても、これは2005年リリースの「十三階は月光」の進化形だなという印象。「十三階…」はゴシック調テイストに振れ過ぎの感があったけど、今作はかなりポップテイストに寄せてきている。全14曲と多いけど、統一感があってバランスも良い感じ。
初めて聴いた時は、前作「夢見る宇宙」や前々作「RAZZLE DAZZLE」と比べてちょっと盛り上がりに欠けるかな?という感想だったが、聴きこむうちに良さがわかってきた。やっぱり音造りのレベルという意味では確実に良くなっているし、大きなサプライズは無いけど、良いアルバムだなと思う。
好きな曲は、 太陽が弾けて 僕は眩暈で動けない 眩しくて 眩しくて という詞で始まる#5「ボードレールで眠れない」、 世界中がまるで約束したように愛し合う と、B-T史上最高に壮絶にポジティブな希望を歌い上げる#12 ONCE UPON A TIME、ひたすら美しいバラード#14 形而上 流星など。特に#12は大好きです。何度聴いてもサビの部分で目頭がジーンと熱くなる(笑)。



「愛のようだ」 長嶋有

愛のようだ

愛のようだ

教習所から始まる、自動車運転あるある恋愛小説。
あるあるエピソードのあるある感が、独特の緩い空気と相まってとても楽しく読めました。
ラストもとても印象的。あんな、ロマンチックとかドラマチックとかいう言葉から1万光年は離れているモノで号泣させられるとは。
けっこう小説のラストって忘れてしまうものだけど、これはずっと忘れないだろうな、と思う。