「或いはアナーキー」 BUCK-TICK


2年前のアルバムを、今頃購入して聴いた。
アルバムジャケットの類似性から見ても、これは2005年リリースの「十三階は月光」の進化形だなという印象。「十三階…」はゴシック調テイストに振れ過ぎの感があったけど、今作はかなりポップテイストに寄せてきている。全14曲と多いけど、統一感があってバランスも良い感じ。
初めて聴いた時は、前作「夢見る宇宙」や前々作「RAZZLE DAZZLE」と比べてちょっと盛り上がりに欠けるかな?という感想だったが、聴きこむうちに良さがわかってきた。やっぱり音造りのレベルという意味では確実に良くなっているし、大きなサプライズは無いけど、良いアルバムだなと思う。
好きな曲は、 太陽が弾けて 僕は眩暈で動けない 眩しくて 眩しくて という詞で始まる#5「ボードレールで眠れない」、 世界中がまるで約束したように愛し合う と、B-T史上最高に壮絶にポジティブな希望を歌い上げる#12 ONCE UPON A TIME、ひたすら美しいバラード#14 形而上 流星など。特に#12は大好きです。何度聴いてもサビの部分で目頭がジーンと熱くなる(笑)。