『プリティモンスターズ』 ケリー・リンク

プリティ・モンスターズ

プリティ・モンスターズ

   

ケリー・リンクの短編集。
去年読んだ本の中ではダントツNo.1でした。いやー、面白かったー。
どの話も先の見えないストーリー展開、そしてそんなストーリーに負けず劣らずどの登場人物も個性が強烈で、無駄キャラが一切いない感じが最高。あと独特で魅力的な世界観。どうしたらこんな世界でこんなストーリーでこんな登場人物を思いつくの!?
そして何より素晴らしいのは文章。表現や間が、上手く言えないけどすごくセンスが良くて、読んでて気持ちいい。

どの話もいいんだけど、僕がいちばん好きなのは「マジック・フォー・ビギナーズ」かな。
ゲリラ放映している不思議なテレビドラマ「図書館」と、そのドラマに夢中な少年・その家族・友人たちの物語。
こんなテレビドラマがあったら、そりゃはまるわ!僕も観たいわ!とか思ってたらそのドラマの人物から電話で依頼を受けて…。
って、こんな説明じゃ全然面白さが伝わらなくて歯がゆい〜!!