死の恐怖

  

先日、孝太郎と遊んでいるときに、コイツは死んじゃった、とか「死ぬ」を連発していたので、いつものごとく妻が死ぬなんて言葉は使っちゃいけない、と叱っているときだったか、ふと自分の死について思い至ったようで、「こうたろ、死ぬのいやー」と言って半泣き状態に。

妻があわてて、孝太郎は死なない、死ぬのはおじいさんとかおばあさんとかだけ…みたいなことを口走ったため、今度は祖父母の死を想像してしまい、「えーおじいさんおばあさん死ぬの?!」とか言い出してちょっと大変だった。

孝太郎はいま4才だけど、あーもうそんなことを考えたりするんだ、と、僕は、ほろ苦いようななんともいえない気持ちになった。