『memento mori』Buck-Tick
- アーティスト: BUCK-TICK
- 出版社/メーカー: BMG JAPAN Inc.(BMG)(M)
- 発売日: 2009/02/18
- メディア: CD
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思った以上に早いペースで出てきた新作は、ここ最近の集大成ともいえる内容(しかし確か前作も集大成的なアルバムだったような)で、正にファン感涙の仕上がりとなっている。
しかも沖縄民謡テイストのタイトルチューンなど、新しい試みも取り込まれ、かつどの楽曲にも勢いのようなものを感じる。
前作『天使のリボルバー』は、非常に気に入ったものの、どこか『小さくまとまってしまった感』というか、なんだか円熟しきっちゃいましたという雰囲気があってちょっと心配していたのだけど、そういう心配はこのアルバムで完全に払拭された。
ただ、バラエティーに富んでいる分、アルバムとしてのまとまりは薄く、つかみどころが無い感じ。全15曲は詰め込み過ぎのような気がする。もう少しスリムにならなかったのかな、と。
あと、個人的には今作にもキラーチューンがない、残念ながら。
そんな中でもお気に入りは、
- #3 GALAXY
「『悲しい予感などないさ』 僕は嘘をついた」
「真夜中 君は夢見て泣いている とても綺麗な夢を見た」
- #9 Jonathan Jet-Coaster
まさにジェットコースターに乗っている疾走感。
- #14 天使は誰だ
前作の「Revolver」(というか前作アルバム「天使のリボルバー」自体)に呼応する曲。
「ライ麦畑でイキっぱなしのジーザス」なんて歌詞は今井寿にしか作れない。
- #10 スズメバチ
前作「Spider」に続く動物シリーズ(笑)。完成度はSpiderよりも高いと思う。
櫻井さんのカッコよさをイマイチ表現しきれていないが、途中からの疾走感が気持ちいいPV。
ちなみに僕は今回初回限定版を購入した。
特典のDVDは、短いながらも彼らのレコーディング風景が見られてなかなか良い感じ。