糊のきいた袖で 始発の窓に小さく君は手をふる

azecchi2005-02-01

夜、雪はしんしんと降り、積もる。
僕が目覚めた頃には空はすっかり晴れ上がっていた。
窓から見る外の景色は、一面の銀世界、とは言えないけれど、屋根やクルマの上や植え込みにはそれなりに雪が白く降り積もっている。
アスファルトに僅かに残った雪を蹴って歩いた。凜とした空気と相まって、ちょっとウキウキした気分になる。
大阪駅前では粉雪がビル風に吹き上げられて、まるで水蒸気のように舞い上がっていた。
朝日に反射してきらきら光る、美しく小さな氷の結晶。
写真に撮ろうとしたけど、さすがに携帯のカメラじゃ無理。
渋滞のためバスを待つ人たちはいつになく長い列を作ってて、みんな寒そうに、ただひたすらバスが来るのを待っている感じがした。
確かに寒い。でもこんなに清々しい朝はそんなにあるもんじゃない。みんなもっとこの天気を楽しめればいいのにな、と思った。