ブレードランナー2049



昨日スターウォーズを観て超感動したけど、とりあえず先日観たブレードランナーの感想まとめ。

すごい良かった! ブレードランナーは心のベストテン第一位なだけに変な続編作られたら、、と非常に心配していたけど全くの杞憂だった。
ただすごい良かったんだけど、あともうちょっとどうにかすれば、前作を超える超名作になったのに。。。と残念に思うところが少々。。。
本当に『少々』なんだけど、その『少々』がやっぱり気になってしまうんだなあ。


以下ネタバレ全開のためたたみます。





良かった点

1.商業的にふっていない作品づくり
前作の雰囲気を恐ろしいほど見事に再現!そう、これ!この感じ!と感動した。無駄に長い間を取るシーンを多用するなど、多分商業的にはもっとエンタメにふったほうがいいはずのところ前作の雰囲気を壊さずここまでやり切ったのは本当にすごい。
BD出たら絶対買います。

2.アナ・デ・アルマスが超可愛かった。
もう本当に可愛かった。やっぱり映画は美しい女性が出てこないと!!
ただ、あのバーチャルSEXのシーンと最後の巨大ホログラムのシーンは蛇足だと感じた。
特に巨大ホログラムのシーン、コンピュータプログラムのほうが生身を持つ人間やレプリカントよりも寧ろ人間的であるような表現を散々しておきながら、最後に落とされたような感じでアナ・デ・アルマスに失礼だろ!という怒りのようなものが込み上げてきた(笑)。

3.ライアン・ゴズリングの演技が素晴らしかった!
序盤は感情を押し殺し黙々と業務を遂行するレプリカントとしての、そしてその後段々と人間臭くなっていくその感情の揺れの説得力がもう本当にすごい。
ライアン・ゴズリングってそんなに好きな俳優じゃなかった(というかどうして人気があるのかわからなかった)んだけど、この映画でイッキに好きになった。

4.音響、音楽
天才かよと思うぐらい完璧に作品にマッチしていて超カッコよかった。サントラを買わねば。

    

残念だった点

1.ストーリーに雑な部分が
例えばベガスでデッカードが連れ去られるシーンで、なぜかKが始末されないところとか。
あのシチュエーションだったら普通確実に殺すだろ。不自然。不自然すぎる。
あそこは殺されない必然性が欲しかった。
あと、あの時点でアナが簡単に殺された(つまりこの先出番がない!)のも超ショックだった。
ラストもデッカードを移送する意味あったのか不明だし、ラストの対決シーンもお粗末な感は否めないなあ。

2.上司のキャラが曖昧。
あれだけ登場シーンが多いのに立ち位置がよくわからない。Kに恋愛感情を持ってた?
Kがターゲットを殺したという口頭報告だけで納得してるのも?あれはK自身がターゲットとわかったってこと?
あの上司の更に上の人たちが見えてこないのも不可解だし、警察のセキュリティ弱すぎなところもなんだかなー。

3.レイチェルの登場シーン
どうやって撮影したかはこのサイトを参照→ https://www.fxguide.com/featured/mpc-replicating-rachael-in-blade-runner-2049/
CGなんだろうけど全然CGに見えなくてすげーなと思ってたら、やはり相当苦労した様子がうかがえる。
(さすがにショーン・ヤング本人が演技してたわけではないもののかなり撮影には参加していたみたいで、なんか安心した。)
が、しかし、そのシーン必要?蛇足じゃない?そもそもそんなレプリカをあてがわれてデッカードが喜ぶわけないだろ!っていうね。。