ねじまき少女(上) パオロ・バチガルピ

    

ねじまき少女 上 (ハヤカワ文庫SF)

ねじまき少女 上 (ハヤカワ文庫SF)

   
ぱ、ぱおろばちがる、じゃないがちばる…あ、ちゃうわあっとるがな、みたいな感じで名前が憶えられないが、これは個人的にツボ。

*個人的にツボポイントその1.東南アジアが舞台。
→つい最近までマレーシアに出向し工場勤務ていた身としては、もう他人事とは思えない所が多々あって驚き。あの熱帯の空気感、この作者は実際に海外現地法人に勤務していた経験があるんじゃないかと思わせるほどのリアリティ。

*個人的にツボポイントその2.人物描写
→特にマレーシア華僑の人!つい最近までマレーシアのペナンで5年間生活していた身とし(以下略

えー、まあ何が言いたいかというと、そのリアリティ、あるある連発なところが非常にツボであったという。タイとかマレーシアには本当にこういう人たちがいるんですよ!!

他にもバイオテクノロジーにより一部退化してしまった世界観など、とてもユニークで地味にワクワクさせるものがあったが、ストーリー構成などは(上巻を読んだ限りでは)ギブスンのモナリザ・オーバードライブの焼き直しですか?これは?という感想。
上巻だけでけっこうお腹いっぱいになったので、下巻はいつ読むか未定です。