「家族写真」辻原登

短編集。特に「光線の感じ」という作品が良かった。光線=窓から差し込む陽射しの描写がところどころに挿入されていて、その光線が生み出す陰影や、熱のようなものが作品全体を支配している感じがした。
この人の作品は、人間誰もが持っていてある時突然顔を出す『幼稚な側面』とでもいうようなものをうまく表していると思う。