この人の作品は、『サイドカーに犬』とか、『猛スピードで母は』とか、僕的にはもう全然読む気のしないタイトルばかりなので読んだことがなかった。
で、初めて読んだ長嶋作品はとてもとても楽しめたのであった。
ストーリーは主に主人公とその父が軽井沢の別荘（実際にはそんないいものではない）で過ごした何日間かのことが描かれている、そんな感じ。で、この二人が主に着ているのが、古着のどこかの小学校のジャージ。これがなんか間抜けな感じで作品全体にいい感じの影響を及ぼしていると思われる。
ストーリー展開はあるようなないような感じで進んでて、油断してるとある時ハッとする（何だこの説明は）。
文章は、読み始めなんかくだけすぎちゃう？って思ってたけど、これはこれで丁度いい感じなんだと思いなおした。
僕が特にこの物語にはまってしまったのは、主人公とその妻との関係について。自分がもし同じ立場だったらと考えずにはいられない。
読んでる最中とかは、こんなふうになるなんてオレは絶対にありえない、と思っていたが、でもよくよく考えるとあーそおなる可能性もあるかも、と思うようになった。
今日の日記のタイトルはこの作品からの抜粋。なんか気になって、あたまにこびりついている。なんでかはわからないけど。
とゆーわけでこの人の作品は他のも読んでみようと思う。でも、タイトルがな〜。
