これまた短編集。ジャンルはSF。なかなか面白かった。ストーリーはどれも独創的だしあまりSFSFしてなくてしかもサスペンス風でも活劇風でもない。特に良かったのは天使とか出てくる話で、時代的には現代だけど天国や地獄が実際に存在する世界が舞台となっている。で天使がたまに降臨し奇跡を起こしたりするのだけど、降臨した場所は大変な惨事に見舞われて死者が出たりもする。地獄の顕現とかもあって地獄で生活する死者が見れたりもする(これがすごく普通の生活をしているのだ)。そんな世界での出来事。その世界観が素敵だ。この設定だけでいろんなストーリーが創れそう。
作者のあとがきで、この話を書く前に偶然にも先日の日記の中で話題に出した『ゴッドアーミー』を観たと書かれていた。ホワッタコインシデンス!!・・・いかんいかん、つまらないことで奇跡力(C.P.)を消費してしまった。
ちなみに奇跡力(C.P.)とは人間誰もが持っている奇跡を呼び起こす力のことである。一人の人間が一生の間で使えるC.P.は決まっているので無闇やたらに使わないように気をつけよう!!
